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法律事務所の違い
1 広範な分野を扱う事務所と重点的に取り扱う分野がある事務所
一言で法律事務所といっても、運営方針や在籍している弁護士などによって、それぞれ様々な特色があります。
法律事務所の違いを説明する際にも色々な分け方ができますが、ひとつの分け方として、あらゆる法律分野を広く取り扱う法律事務所と、重点的に取り扱う法律分野を決めている法律事務所に分けるというものが挙げられます。
以下、それぞれの法律事務所の特徴や利点等について説明します。
2 あらゆる法律分野を広く取り扱う法律事務所
交通事故や債務整理、相続、刑事、中小企業法務、債権回収などを満遍なく取り扱う形態の法律事務所です。
一般的な法律事務所のイメージに近いものであるかもしれません(いわゆる「街弁」と呼ばれることもあります)。
比較的少人数の弁護士で広い分野を取り扱っていることが多く、弁護士が少ない地域などにおいては、周辺住民の方の要請からもこのような形態の法律事務所となる傾向にあります。
このような法律事務所の場合、敷居が低く相談をしやすいという利点がありますが、依頼した事件の内容によっては、経験やノウハウが少ないこともあり、事件の内容によってはスムーズに進まないという可能性がないとも言い切れません。
3 重点的に取り扱う法律分野を決めている法律事務所
一方で、取り扱う法律分野を絞っている法律事務所もあります。
例えば、多くの企業が集まる都心部などでは、伝統的に大規模な企業の法務を中心に取り扱っている事務所や、特許などの知的財産権に関する事件を中心に取り扱っている事務所などがあります。
近年では、かつては街弁が取り扱っていた交通事故、債務整理、相続などの事件についても、重点的・集中的に取り扱う弁護士や、そのような弁護士が複数在籍している法律事務所も登場しています。
特定の法律分野に関する事件を重点的・集中的に取り扱うことで、その分野に関する豊富な知識、経験、ノウハウを蓄積することができるため、依頼者の方のお悩みを正確かつスピーディーに解決できる可能性が高くなります。